- 第74回 こだわり通信
- 2009.9.14
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いつもありがとうございます。
最近読んだ本のなかに、「人間の幸せは、人間関係の良し悪しで決まる」とありました。
確かに大金持ちで、いい車に乗っていても家族も友達もいない不幸せそうな人、お金は少ししかないが、いつも周りには笑顔の人達がいて幸せそうな人、そんな人を見たことがあるのではないでしょうか?
そう考えると人間関係の大切さに気がつきます。
ではどうしたらこの人間関係は良くなるのか?
いろいろあると思いますが、こんな考え方で人と接するといいのではないでしょうか。「人への接し方」
人は一方的な指示命令では動きません。 思い通りにしようとすればするほどうまくいかないものです。 接し方1つで大きく変わります。- 疑いや悪口に対して
そう、そうかもしれないけど、そうじゃないかもしれないよ。
本当はどう思う?本当はどうすればいい? 他に可能性があるかもしれないよ。 - 喜びや希望に対して
そう、それはいいね、きっと大丈夫。でも、他にももっといい方法があるかもしれないよ。
どんな時も人は受け止めて欲しいのです。
批判されたり、攻められたり、決めつきられたくありません。
いい・悪いの言葉はいりません。 本当は答えも分かっているし、どうすればいいかも知っているのです。 やさしくされたいのです。勇気を与えてもらいたいのです。
「あなたを信頼し、あなたを支えます」という気持ちを伝えることです。
安心して考え直し、進んでいくことができるでしょう。- 自分に対しても
人に対してだけではなく、自分に対しても同じです。 まず、ありのままに自分を受け止めることです。 その上で、「本当はどうしたいの?」と優しく聞いてあげること。 「あなたを信頼し、あなたを支えます」と声をかければ、素直な自分 が現れるでしょう。
今後とも宜しくお願いいたします
柴田屋酒店 柴健宏
- 疑いや悪口に対して
- “KODAWARI”の良店紹介
映画のシーンにあるようなロケーション
「韓国料理ダイニングマッコリ家 paku‐paku」 -
東京純豆腐のおかげで「スンドゥプ」も随分と市民権を得てきたように思いますが、まだまだ「豆腐チゲ」と即答できる方 はまだ少ないのではないでしょうか。
いまだ、焼肉店のサイドメニュー的存在感があるように思います。そんなスンドゥ プをメインメニューに、韓国料理のテイストを盛り込んだ創作料理のお店です。
何故スンドゥプなのかとお聞きしましたら、私にとってはごく普通に食べて育っ てきた、とてもおいしい料理だったからこそこれをもっと知ってもらいたいとの想 いからだそうです。
そしてもうひとつの特徴が「マッコリ」これもまだ馴染みの少 ないお酒ですが、paku-pakuでは、銘柄の種類ではなく、「黒豆」「緑茶」「おこ げ」「かぼちゃ」「あわがら」等々、マッコリ自体の種類を揃えています。
データが あるわけではないのですが、都内でも随一ではないでしょうか。店主の竹村様 は気負うわけでもなく、自慢話しをするわけでもなく、どちらかと言うとどこか突き放したような、それでいてお店や料理 や、お客様にしっかりとした想いを、言葉ではなく、このお店自身で語ろうとしているように感じました。奥様と二人、人生 を共にこのお店に刻んでいくように思います。それが、メール会員募集の回収率が8%という高い率を物語っているので はないでしょうか。お客様は30代以上の方が多いですね。今年の夏で3年目になりますが、ロケーションが決してよいというわけではないので、常連のお客様が中心です。韓国料理が中心ですが、一番の売れ筋が「スンドゥプ」と「ぷりぷりエビマヨ」です。エビマヨは別に韓国料理というわけではなく、あまりこちらの主張を押し付けるのではなく、お客様との距離を縮められるような料理を造ることを心がけています。是非、カウンターに座っていただいて、話しでもしながら飲んだり、食事してもらえると嬉しいですね。小さなお店を夫婦二人でやっていますので、夫婦二人でできることを一生懸命やっていきたいと思います。街場の中華料理店のように、気軽に会社帰りや家族で飲んだり、食べたりできるお店になりたいと思います。まだまだ、韓国料理というと焼肉だったり、ちょっとお客様からは遠い存在のような気がしますので。 将来的には、お店を出していきたいですけど、今はこの店をきちんと盛り上げることしか考えていません。
小さな写真ですいません。外階段を登ると直接お店の入り口です。仕事の帰りに、どうしてもこの階段を登って、お店に行きたくなる。この階段が一日のジャンクションの役割を果たしそうな、 そして、この階段が竹村様ご夫婦お二人の人生のような。階段を登りながら、まるで映画のワンシーンに入り込んだような気がしました。
住 所 世田谷区三軒茶屋2-10-14 電 話 03-3487-1265 定休日 火曜日 営業時間 18:00〜03:30(LO 03:00)
日祭日 17:00〜01:30(LO 01:00)席 数 23席 客単価 2700円 お客様応援室 出 和樹
【今月の目次】
・こだわりの良店紹介「韓国料理ダイニングマッコリ家 paku‐paku」
・「お客様応援室」より〜繁盛店を造る8
- 「お客様応援室」より~繁盛店を造る8
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こだわり通信愛読者の皆様こんにちは。ちょうどお盆にこの原稿を書いております。しかし、今年の夏は一体どうしてしまったのでしょうか。冷夏、台風、地震と不況の日本を自然も襲っているようです。海の家はバンザイ状態。7月のビール出荷量も史上最低。厳しい夏になりました。 夏といえば花火ということで私は江戸川と東京湾を観に行って来ました。 どちらも絶好のポジションを確保していましたので花火の音まで体に感じてきました。花火、祭り=ビールに屋台の食べ物で香具師の方々の稼ぎ時なのですが、どうもそうはうまくいかなっているようです。原因は不況とコンビニ。この不況で財布の紐が硬くなって、飲み物、食べ物は持参であったり、行きがけのコンビニで確保というお客様が増えているように思います。コンビニも店舗数が更に増えて祭事会場への経路にまず、あります。会場で500円のビールや250円のフランクフルトを買うより、コンビニでしたら250円、第三のビールだったらもっと安い。フランクフルトも120円です。祭事に店頭で飲食店も販売を行なっているところも多いと思いますが、以前よりも売れなくなっているのではないでしょうか。来年はコンビニと比較されづらい商品で勝負した方が良いかもしれません。ビールについても何かαがないと厳しいでしょうね。 もう一点、ネットで見つけましたが東京商工リサーチが発表した日本の長寿企業、なんと100歳以上の企業が 2万1066社もあるのですね。世界でも一番多いそうです。最高齢は1431歳の金剛組!西暦578年に聖徳太子が四天王寺建立のために百済から招いた宮大工が始祖とのこと。起業して10年持つのが8%と言われますから、とんでもないことですね。老舗の社是や沿革を調べたら何か学ぶこともあるような気がします。 さて本題です。サービスとホスピタリティの項もこれが最後。まとめていきましょう。
- サービスという作業を「させる」ことはできますが、ホスピタリティというおもてなしはさせることはできません。「したい」と思わなければホスピタリティを発露させることはできないのです。
- どれほどホスピタリティの想いがあっても、サービスという作業もきちんと教えていかなければ、表現は難しいことになる。20才の学生スタッフは70才のお年寄りの経験はありません。独身で弟や妹のいないスタッフだったら、子供を連れているお母さんの要望は感じ取れません。基本的なサービスの作業を具体的に教えてあげなければ、ホスピタリティをお客様に伝わるように表現していくことはとても難しいこと。
- 基本的なことを教われば、お客様をよく見て気づき、応用していくことができます。
- サービスという作業だけを教えられたスタッフは応用が利きません。教わったことだけを行ないます。
- ホスピタリティはその想いを相手から受けたことが無い人には理解できない。ですからまずお店のスタッフ間でのホスピタリティがスタートになる。
- サービスは独り言。ホスピタリティは会話。会話のためにはお客様をよく見れる(観れる・診れる・看れる)ようにならなくてはなりません。お客様をよく見ることができるようになるためには、お客様は怖くないということを感じさせなければならないのです。
いかでしょう、お客様にまた来てもらいたいと思っていただけるお店造りのためには、まず内部組織の活性と 親切で優しいチームにしなければならないことがわかっていただけたでしょうか。そのためには、まずリーダー から行動と考え方が変わらなくてはいけませんね。さて次号がこのお題の最終回。「こたえる」というテーマで す。「答える」「応える」「堪える」いろんな表現があり、いろんな意味を持っています。皆さんはきちんと「こ たえる」ことができていますでしょうか。
お客様応援室 KHM有限会社 出 和樹