こだわり通信
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第135号 こだわり通信

2014.10.8

【今月の目次】


今月のこだわり「木を見て、森を見て、木を見る」

いつもお世話になっております。
先日、代々木ゼミナールのリストラのニュースが流れました。少子化に加え、大学が増えて受験生が年々減少するのだそうです。27校を7校に縮小し、授業もオンラインを強化するそうです。正直びっくりしました。あの代ゼミが!?10年後を見越しての決断なのでしょう。勇気ある決断だと思います。現在私達外食を取り巻く環境は雇用問題など、様々な変化があります。毎日毎日起こることに対応するのは当然のことですが、10年後どういった社会になっているのか?あくまでも予測になってしまいますが、それでもその頃の社会と現在の状況を踏まえていち早く決断し準備しなくてはなりません。一部の業種やエリアでは、「景気が回復してきた」と言われています。オリンピックまで、一体どんな社会になっていくのでしょう。でも10年後はどうでしょうか?

柴田屋も考えなければなりません。10年後の飲食業界のこと、柴田屋の社員のこと。皆様の日々の課題や悩みを解決することも考えながら、時には10年後を考えて挑戦していきます。それには皆様からの『声』が必要です。どんなことでも構いません。柴田屋のスタッフにご相談やアドバイスをお願いします。一緒に10年後もこの外食で生きていきたい。ただそれだけが私達の願いです。今後とも宜しくお願い申し上げます。  

柴 泰宏




今月のひとり言〜ランチェスター戦略

毎度ありがとうございます。
最近、街中で外国の方を見ることが多くなってきました。銀座や新宿、六本木といった大きな繁華街は当たり前ですが、神楽坂や日本橋、上野、錦糸町などドンドン広がってきています。柴田屋酒店は現在、タイ(バンコク)に出店し日本酒、焼酎、果実酒などを自社で販売していますし、香港でもパートナーと協力して販売しています。今年中にはヨーロッパにも進出予定です。

ドンドン世の中のグローバリゼーションが進んできています。日本でも富士山が世界文化遺産に登録され、世界各国から登山に来る旅行者が急増しました。和食が無形文化遺産になったことで、より世界で和食の文化が広がるでしょう。
極めつけは2020年のオリンピックです。昨年の訪日外国人の方の数は前年22%アップの681万人となりました。6年後に向けて今まで以上の外国の方たちが日本を訪れることになるでしょう。そんな中、我々が応援する飲食業界も、その変化に対応していかなければなりません。よく言われるのは、接客の英会話力アップ、宗教上のメニュー改定、アルファベットでの店名掲示、食品サンプルや見本を店の外に置く、値段は漢数字でなくアラビア数字で記載するなどです。

こうして考えるといろいろありますね。人間変化すること、改善すること、面倒ですし大変ですよね。しかし変化することは、自社や自店の成長と発展のためであり、なにより社員やスタッフの幸せのためでもあるのです。変化対応していきましょう!

行動が変われば、意識が変わる
意識が変われば、習慣が変わる
習慣が変われば、人柄が代わる
人柄が代われば、出逢いが変わる
出逢いが変われば、運命が変わる
運命が変われば、人生が変わる

柴田屋酒店も理念の実現のため、社員とお客様の幸せのため、コロコロ代わることを美徳とし、芯はぶらすことなく、変化に対応して行きます。

柴 健宏




業界ニュース 〜ご繁盛のヒント〜

飲みにいかない人達が増加傾向
最近3か月間で仕事帰りに外飲みした人は約65%。これは最近5年間の同調査結果から見ると「外飲みした人」比率は減少傾向にあるといえる。

飲み代最多は約何円?
外飲み1回1人当たりの平均予算は4000円。前年調 査では3000円程度が多かったので、予算の上昇傾向 がみられた。最近3か月の外飲み頻度は、2〜3か月に1回くらいが最も多い。ただ、20代男性は週1日以上 飲む人が多く、他の年代を大きく上回っている。

「ちょい飲み」広がる!?
牛丼チェーンやハンバーガーチェーンなどが酒類を提供 し始めている。まずは店舗を限定してテスト販売を行い 、販売動向をみて提供する店舗を増やしたり、取り扱う 酒類を増やすとしている。

早い、安い、より手軽に
より手軽にお酒を提供しようという外食産業が増えてい る。キーワードは短時間・低価格。居酒屋より安い価格 でボトルキープができる、つまみとアルコールをセット にしたちょい飲みメニューがある等、「外で軽く一杯」を 促す策を施している。

本来飲むためのお店ではない業態ですら、アルコールを置き始めています。
少子高齢化、若者を中心としたアルコール離れ、宴会の減少といった縮むアルコール市場にとって、お客様獲得競争は今後も激しくなっていくと容易に予想できます。それに対抗するにはどうすればよいでしょう。私たちは価格ではなく、質であると考えます。
ここでしか味わえない料理、お酒、雰囲気といったそのお店ならではの強みをしっかり磨いていくことが、お客様の心を掴む武器になるのではないでしょうか。柴田屋は他にはないメニュー提案で、お客様のご繁盛を応援してまいります!




Tasting BAR 柴田屋酒店(本店・神田店・中野店) 〜番外編〜

柴田屋酒店本社1階 Tasting BAR 柴田屋酒店屋本店が装いも新たにリニューアルオープンいたしました。 以前より取扱い商品も大幅にアップし、酒屋らしい品揃えとなりました。柴田屋オリジナル商品の試飲やメニューのご提案、貴店に合った商品のご案内等、その日から使えるご繁盛につながる情報を常に発信する基地として、新たな挑戦をしてまいります。 お近くにお越しの際は是非お立ち寄りくださいませ。 また神田店、中野店では本社でおこなわれるシバの日へご来場が難しいお客様に向けて、プチシバの日という試飲会を月2回おこなっております。 こちらも併せてご活用ください。

「酒を語ろう!酒で語ろう!」 をコンセプトに『人と人をSAKEで繋ぎ、世界中を笑顔にする』という理念実現のため、地域の飲食店様の活性化を応援してまいりますので、今後も変わらぬご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。




専務が行く〜若手経営者に聴く

本日は四ツ谷エリアを中心に、手作りの店舗で素材にこだわった料理を様々な業態で提供、現在8店舗展開されているライナ株式会社 小川代表取締役にお話を伺います。

(専務・以下專)
小川様よろしくお願い致します。飲食店を始めたきっかけは何ですか。また、お店に対する思いや考え方を教えていただけますか。
 

(小川代表・以下小)
学生の時からいつか自分で起業したいと思っていました。飲食は起業する点から見ると、参入する際資金面での垣根が他の業界より低く、始めやすかったということもありました。最初の店は大阪に、古いビルを一棟借りて、ホームセンターに通って教えてもらいながら自分たちの手で改装したりして、手作りで初期投資を抑える店作りを行いました。その後東京に出て、カフェ ド リバネス(現サボルナ)を皮切りに今では直営で8店舗になりました。店舗が増えることによって、できることが広がりましたので順調に進んでいると思います。 店舗を出していくにあたってですが、3店舗目までが分岐点ですね。3店舗までをいかにコストを抑えて出店し、その後利益回収をしていくことがカギになってくると思います。

四ツ谷を中心に新宿御苑から赤坂迄のエリアに集中して店舗を出すことによって、地域内での市場シェアが高まります。ある店舗が一杯であれば近くの別店舗をご案内、誘導することでお客様を囲い込むことができますし、スタッフの不足といったことにも近くの店舗の者が補うというように効率的に運営ができるといったメリットがあります。ただ同じような店を出すわけにはいかないので様々な業態が必要になってきますね。

(專) 貝と地酒の専門店であったり、飲み放題に特化しているお店であったりとオリジナリティに富んだ業態が多いと思うのですが、そういった業態開発はどのようにおこなっているのですか。

(小) 良さそうと思ったことを業態としてやっています。もちろん視察や雑誌からの情報収集といったこともしています。四ツ谷の市場でいえば、年齢層は高めで和の業態が多く、若い人に向けた店やワインを出す業態が少ないという印象でした。そこで、サラリーマンやОL、年齢でいうと20代後半から40代あたりがメインターゲットとなるワインが飲める業態があったら売れるのではないかと思いそういった店づくりをしました。

(專) 経営するうえで気を付けている点はありますか。

(小) 人材育成を大切にしています。『GROW UP』を理念としていまして、心を育てる、それはつまりお客様やスタッフといった、接する人に思いやりを持つことだと伝えています。なぜそれをやるのか、やるには理由があることをきちんと理解してもらうようにもしています。あとはコンセプトから逸脱しなければ、自分たちが経営しているような感覚でスタッフには自由に働いてほしいですね。また、独立したいという人を応援していきたいですし、そういったモチベーションの高い人に入社してきてほしいです。会社としても応援していく体制として、独立の仕組みを構築中です。

(專) 今後の展開についてお聞かせいただけますか。

(小) 10年で30店舗は出したいと考えています。また生産や製造といったところにも加わっていきたいですね。今ビール造りに興味があるのですが、その原料となるホップや麦を作るところから関わってみたいです。しかしその造ったものの出口となるところが店舗ですから、まずはここをしっかり拡げてから取りかかりたいと思います。

小川社長ありがとうございました。




専務が行く 〜酒蔵編・広島県安芸津 株式会社 今田酒造本店〜

去る8月19日柴田屋酒店本社に、広島県は安芸津町にあります今田酒造さんより今田美穂さんをお招きし、蔵の歴史、造りの特徴やこだわりを代表銘柄富久長をはじめ、ひやおろしの秋桜、日本酒とはまた違った魅力あふれる天然果汁使用のリキュールなど実際に試飲しながらお話しいただきました。

蔵の歴史は古く、創業は明治初年。「富久長」という名は現在の吟醸酒の礎を築いた広島の酒造家 三浦仙三郎氏によって命名され、2010年には100周年を迎えたそうです。また「百試千改」という文字通り、100回試して千回改めるほど、ひとつの物事を追求していくという三浦仙三郎氏の志を受け継ぐ酒造りをしています。
今田美穂さんは取締役であり杜氏でもおられ世界中を飛び回るスーパーウーマンです。そんな今田さんの醸すお酒は、感性の酒と言われており、口当たり柔らかく、上品ですっきりした味わいの中に力強さもある銘酒です。

それは広島伝統の軟水醸造や、お酒の味の決め手となる麹作りを、徹底的に手作りにし各工程を丁寧に管理、瓶火入れしたお酒は冷蔵庫で保管という、小規模の蔵だからこそできる方法で、しぼったままの美味しさを守る努力をされているからこそ出せる味わいであると感じました。
 原料米のひとつである「八反草」という米は、広島の代表的な酒造好適米である「八反」「八反錦」といった八反系のすべての米のルーツで、富久長だけが使用している、広島で一番古いものなのだそう。なぜ八反草を用いるのか、そこには日本酒は原料である米や地域の特徴が出るものだからこそ、広島固有の米で醸したいといった思いがありました。

今回伺ったお話の中には、これらのお酒にどういった料理をあわせるとより美味しく飲んでいただけるかといったご提案のヒントとなることも含まれており、営業のスキルアップにもつながる大変有意義な時間となりました。
ここで得た知識をお客様にお伝えし、日本酒の更なる普及と、ご繁盛の応援をさせていただきたいと思います。




サポート企業紹介
株式会社ホスピタリティ&グローイング・ジャパン

今回ご紹介するのは、日本で初めてサービス業界に特 化した定額制研修サービスを提供する「グローイング・ アカデミー」を運営する、株式会社ホスピタリティ& グローイング・ジャパン様です。

〜サービス概要〜
マクドナルドやユニクロの社内教育機関で、人材育成の責任者を務めた有本 均が設立した、店舗サービスに特化した定額制の研修システム「グローイング・アカ デミー」。パート・アルバイトから経営者の方まで「売上・利益向上に直結する、実践的な知識やスキル」を体験学習の形でわかりやすくお伝えしています。

【5つの特徴】
1.何回でも受講できる月額定額制
2.100を超える豊富な講座数
3.講師は全員サービス業の現場経験者
4.ディスカッションやロールプレイング中心
5.研修後のアクションプラン作成

無料講座見学会を随時開催しているそうですので、ご興味のある方は一 度ご参加されてみてはいかがでしょうか。




インポーター試飲会情報 9月

10月6日(月)11時〜17時
株式会社稲葉様 主催
【秋の東京試飲会】 
試飲会へご来場の申し込みは不要 2014年最後の試飲会です。100種類以上出展する試飲会となっておりますので、是非ご来場ください。同時開催でチリ生産者ヴィーニャ ファレルニアのセミナーを行います。そちらは有料1000円となり、予約が必要でございます。 会場:青山ダイヤモンドホール 
港区北青山3-6-8  
申し込み先:Tel 03-5333-3488 Fax03-5333-3499
担当:岡田

10月20日(月)13時〜16時半
日本リカー株式会社様 主催
【ルイ・ジャド プレミアムワインテイスティング】
ルイ・ジャドのグラン・クリュ、プルミエ・クリュなどプレミアム・レンジのみの試飲会です
会場:品川プリンスホテル メインタワー3F 「ラベンダー」 �    
港区高輪4−10−30
申し込み先:Tel 03-5643-9770 Fax03-5643-9779
担当:菊地

10月20(月)21日(火)22日(水) 13時〜17時
日欧商事株式会社様 主催
【2015春夏バイオーダー 試飲受注会】 
申込が必要 バイオーダーですので日本初入荷や限定商品といったレアものを発掘していただけます。バラエティ豊かな全74アイテム!
会場:日欧商事株式会社 4Fイベントルーム      
港区芝3-2-18 NBF芝公園ビル4F
申し込み先:Tel 03-5730-0313 Fax 03-5730-0322
担当:小川




柴田屋酒店 営業部 こだわりの良店 
オービカモッツァレラバー横浜店様

今回は横浜にオープンされました、オービカモッツァレラバー様に伺ってまいりました。伺った時にはほぼ満席の状態で、活気溢れる店内にワクワクしました! ここでのお料理で、やはり定番のモッツァレ3種盛り合せは外せません! 特にスモークを効かせたモッツァレラはワ インがよく進みますね。 そして定番のピッツァ、茂木支配人からの オススメでビアンカを頂きました。 トマトソースの部分がフレッシュトマトに なっています。シンプルでありながら、フ レッシュトマトの甘みがとても伝わります。 秋元社長、茂木支配人、オープンおめでと うございます!
今後ともよろしくお願いします。

Pizzeria OBIKA横浜店
神奈川県横浜市西区戸部本町51-9 高島町ビル 2F    
Tel: 045-628-9239
営業時間:
(月〜金)17:00〜23:00
(土・日・祝)ランチ12:00〜15:00 / ディナー17:00〜23:00
定休日:月曜日




【番外編】ワイナリー見学

今回は、サントリー様のご協力により、日頃お世話になっております飲食店様と山梨県にある、「登美の丘ワイナリー」の見学へ行ってきました。 こちらのワイナリーは、標高が最も高いところでは600mもあり、ご覧の通りの素晴らしい眺めとなっております。 また、ワイン用ぶどう栽培に理想とされる三大要素、「雨が少ない」「日照時間が長い」「昼夜の寒暖差が大きい」を満たす、ワイン造りに適した恵まれた土壌になっています。これから収穫期を迎え、しっかりと実がなっています。写真は、カベルネ・ソーヴィニヨンです。

沢山のワイン達が出荷されるまでの間、この樽の中で静かに眠って熟成されています。製造工程を見学し終わったら、お待ちかねのテイスティングです! やはり、自分の目で見て肌で感 じるということは、とても素晴ら しい経験になりました。こちらの 「登美の丘ワイナリー」では、毎日 ぶどう畑とワインセラーの無料見 学ツアーを行っておりますので、 ご興味のある方は是非一度体験されることをおすす めいたします!