- 第111号 こだわり通信
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2012.9.1
【今月の目次】
- 今月のこだわり
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先日経営計画発表会でのこと。全社員が一同に集まるのは3月に行う中間発表会とこの年に2回だけ。社員は 65人に増えましたが、「柴田屋らしさ」が薄れては何にもなりません。しかし一日が終わり感じたのは、『家族』です。
柴田屋ではいつも「絆を大切にする」と指導してきました。
仲間を思いやる気持ちがなければ、お客様や仕入先様を大切にできないと思います。
毎年「絆グランプリ」という企画を行います。この一年で一番絆を感じたエピソードを全社員に提出してもらいます。その中から本部会で投票し、優秀作品3名に当日発表してもらいます。優秀作品はどれもとても素晴らしい内容で、感極まるものでした。会場からはすすり泣く声も聞こえていました。
でもそれは氷山の一角で、その他の作品も家族や仲間、お客様とのエピソードを身体全体で感じて感謝し表現していました。
会社が大きくなることはとてもうれしいことです。でも周りに感謝し感謝される社員が増えるのはそれ以上にうれしく思います。
これからも全社一丸で、お客様の発展のために挑戦していきます。柴 泰宏
- 今月のひとり言
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毎度ありがとうございます。
「最後だとわかっていたなら」 〈ノーマ コーネット マレック〉
先日弊社の44期経営計画発表会の懇親会で、古田土会計 吉田専務が贈ってくださいました詩があまりにも感動的でしたので載せます。
大切な人を想いながら読んでみてください。あなたが眠りにつくのを見るのが最後だとわかっていたら、私は、もっとちゃんとカバーをかけて、神様にその魂を守ってくださるように祈っただろう。
あなたがドアを出て行くのを見るのが最後だとわかっていたら、私は、あなたを抱きしめて、キスをして、そしてまたもう一度呼び寄せて抱きしめただろう。あなたが喜びに満ちた声をあげるのを聞くのが最後だとわかっていたら、私は、その一部始終をビデオにとって毎日繰り返し見ただろう。
あなたは言わなくても分かってくれていたかもしれないけれど、 最後だとわかっていたら一言だけでもいい・・・「あなたを愛してる」と私は、伝えただろう。たしかにいつも明日はやってくる。 でももしそれが私の勘違いで、今日で全てが終わるのだとしたら、私は、今日どんなにあなたを愛しているか、伝えたい。そして 私たちは 忘れないようにしたい。
若い人にも 年老いた人にも明日は誰にも約束されていないのだということを、 愛する人を抱きしめられるのは今日が最後になるかもしれないことを、 明日が来るのを待っているなら今日でもいいはず。
もし明日が来ないとしたらあなたは今日を後悔するだろうから、 微笑みや、抱擁や、キスをするための、ほんのちょっとの時間をどうして惜しんだのかと 忙しさを理由にその人の最後の願いとなってしまったことをどうしてしてあげられなかったのかと、だから 今日あなたの大切な人たちをしっかりと抱きしめよう。そして、その人を愛していることいつでもいつまでも、大切な存在だということをそっと伝えよう。
「ごめんね」や「許してね」や「ありがとう」や「気にしないで」を伝える時を持とう。
そうすればもし明日が来ないとしてもあなたは今日を後悔しないだろうから。私たちは多くの人に支えられて生きています。
そして時間は無限にはありません。
家族、恋人、仲間、恩師、お客様、仕入先様・・・。
大切な人を大切に。まずは目の前の人と悔いのない関わりを持ちたいものですね。柴 健宏
- お客様応援室より<ランチという商材-5>
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秋の深まりが、雨ごとに感じられた9月の始まりでした。鰻の高騰がニュースになって、秋の始まりには秋刀魚も獲れない年になっているようです。 秋刀魚くらいは値段を気にせず食べたいですね。
さて、ランチ改善の最終回、ホール側の改善とまとめです。組織としてホールとキッチンの業務が明確に線引きされている店だったのですが、これではスピーディーな対応ができません。もっとも顕著なのはデシャップで、ホール側スタッフは、料理が揃えられて出てくるのを待っている状況でした。 これを、提供盆へのお惣菜のセット、ご飯、味噌汁の盛り付けをホール側の仕事にしました。そんなことと思う方も多いと思うのですが、料理はすべてキッチンが責任を負うという考え方でしたので、中々できなかったのです。
しかし、そこを改善するとホール側は料理ができたときにはセットが終わって直ぐに客席へ提供できる、これだけでも一つの定食の提供を5秒から10秒は早めることができます。100食以上出ることを考えるとかなりの時間短縮です。ランチはスピードです。ビジネス立地でのランチの優先順位はスピーディーであること、そこに気付いたところから、ホール側の改善が進みました。ご案内、会計もよりスピーディーにすることで、お客様の不満は少なくなり、元より料理には定評があったので、ランチとしての収支は黒字化できました。
その後もオペレーションの改善、メニュー開発の工夫等を重ねた結果、最高売上としてランチだけで75万円という売り上げも対応できるようになりました。
ランチ、はっきり申し上げてお酒の商売をしているお店にはそれほど、利益のある商材ではありません。更にランチのお客様イコール夜のお客様では決してありません。これも気付いた点です。 個人店でランチをご検討なさっている方がいらっしゃいましたら、こんな風に考えてはいかがでしょうか。一か月のランチ売上から原価と人件費を引いた時に家賃分が残れば良い。そこまで思い切ると、かなり料理に原価をかけられてお客様に喜んでもらえます。 利益で家賃分がでれば、夜の営業での経費の捉え方が変わると思います。
さて次号からは、人事のお話しをしていきたいと思います。 採用に困っているお店、会社が本当に増えていると感じます。採用方法の話し?いえ、採用ではなく、辞めさせない「出口を塞ぐ」について語りたいと思います。皆様のお店の離職率はいかがですか。採っても採っても人が足りないってことになっていませんか?
出 和樹
- 10月インポーター試飲会情報
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株式会社 アルカン様 主催
2012年10月2日(火) 15:00〜16:30
【テーマ】 アヤラ ナチュールテイスティングセミナー (先着順)
(会場) 株式会社アルカン 6階 カンファレンスルームA
中央区蠣殻町1‐5‐6 盛田ビルディング
お申し込み先 株式会社アルカン
Tel.03‐3664‐6591 Fax.03‐3664‐6599
上記お申し込み先へファックスでお申込み下さい。株式会社オーバーシーズ様 主催
2012年10月3日(水) 13:00〜17:00
【テーマ】 オーバーシーズVin Arte 2012秋の試飲会
(会場) アカデミー・デュ・ヴァン青山校
渋谷区神宮前5‐53‐67(コスモ青山ガーデンフロアB2F)
お申し込み先 株式会社オーバーシース
Fax.03‐5779‐7545
上記お申し込み先へファックスでお申込み下さい。
詳しくは上記お申し込み先か弊社までお問い合わせ願います。ファームストン株式会社様 主催
2012年10月3日(水) 12:00〜17:00
【テーマ】 ファームストン秋の試飲展示会
(会場) ウェスティンホテル東京 B1F『桜B』
目黒区三田1‐4-1
お申し込み先 ファームストン株式会社
Tel.03‐3761‐5354 Fax.03‐3761‐5468
詳しくは上記お申し込み先か弊社までお問い合わせ願います。豊通食料株式会社様 主催
2012年10月4日(木) 13:30〜16:30
【テーマ】 2012年10月 南米生産者来日、ワイン試飲商談会
(会場) 豊田通商 東京本社15F 会議室
港区港南2‐3‐13品川フロントビル
お申し込み先 豊通食料株式会社
Tel.03‐4306‐8539 Fax.03‐4306‐8869
詳しくは上記お申し込み先か弊社までお問い合わせ願います。株式会社 アルカン様 主催
2012年10月11日(木) 15:00〜16:30
【テーマ】 ボランジェ 新ボトルラウンチ及びテイスティングセミナー(先着順)
(会場) セルリアンタワー東急ホテル B2 昴の間
渋谷区桜丘町26‐1
お申し込み先 株式会社アルカン
Tel.03‐3664‐6591 Fax.03‐3664‐6599
詳しくは上記お申し込み先か弊社までお問い合わせ願います。
今年最大の企画!
「米作りから酒造り、そしてお客様創り」
5月に田植えを致しました。参加店舗様に筋肉痛になりながら一緒に田植えをいたしました。
皆さん、本当にありがとうございました!
そして4ヶ月、立派に実った稲の収穫です。
田植えは雨でも行なえるのですが、収穫は雨だとできません。柴田屋全員前夜はテルテル坊主に祈ってました!
やはり皆様の日頃の行いと柴田屋の企業イメージのおかげ(笑) で当日はピーカンの快晴でした。
4ヶ月前の風景とは打って変わって、そよそよと心地良く流れるそよ風と、たわわに実った頭を垂れる稲穂が秋の到来を感じさせてくれていました。
早速永井酒造の名物工場長、永井さんに当日の工程をご説明いただき、各自軍手と鎌をお借りして、さあ出陣! 田植えの時同様、始めての方がほとん どでしたが、皆さん一生懸命作業をしていただきました。段々慣れてきて最後には始めてとは思えないプロ級のスピードで刈り取っている方々もいらっしゃり、本当に清々しく気持ちのいい稲刈り体験ができました。
皆さん楽しく、真剣に刈り取りしていただけました。
いい汗をかき、お腹も空いてきたところでタイミング良く昼食。
毎回感動の食事を頂く「古新館」にて今回は、こだわりの上州もち豚の豚しゃぶをいただきました。
今回の稲刈りツアーで感じたことは、やはり人と人との関わり合いの大切さ、そして体験を通した学びの重要性です。 私たち柴田屋酒店が企画をし、協力してもらえる酒蔵さんがあっ て、そこにより良い商品、サービス、接客を求めて行動を起こしていただけるお客様がいてこそ成り立つ今回の取り組みです。そしていくら良い商品を扱っていても、それを伝える想いと行動が当たり前のレベルだったら伝わるものも伝わらない、ということです。今回田植えと稲刈りにいらっしゃっていただいた皆様は、この体験をお客様に伝え、そしてお酒を飲んでいただき、喜びを創り出していただける方々です。 この想いを一身に背負い、永井酒造さんが渾身の一本を醸し上げてくれます。
そして12月の初旬に出来上がります。
12月が本当に楽しみですね。出来上がったお酒に魂を込めるためラベルを貼りに行く企画も考えています。 乞うご期待!
今号は接客がテーマなのですが、接客は文章にしても伝わりづらい・・・・営業たちが感じた良いサービスをご案内させていただきます。
高田馬場「どまん中」様
最近は取組むお店も多くなりましたが、やっぱりウエルカムメッセージは嬉しいですよね。名前を覚えてもらっているというのは「俺の店感」を生みますから常連への近道です。このお店の「ゆきちゃん」は写真の通り明るくて笑顔が爆発的で商品説明なども的確です。その上説明も『長いヴァージョンの説明と短いヴァージョンの説明とどちらがいいですか?』なんて気が利いてます。
南青山「ルメルシマン・オカモト」様
連れの方へのサプライズだったのですが、このレベルの高さ!技術があると凄いですね。
つがいのスワンです。サプライズまでの待ち時間も『すみません、お会計に少しお時間がかかっておりまして』と気付かれないようにお店の理由としてくれました。
新井薬師「ボナエリ」様
開業して半月、女性オーナーお一人のお店です。
大丈夫かなあなんて、心配しておうかがいしたらこの笑顔でお迎えしてくれました。ご近所のご夫婦やサラリーマンの常連様がもうできていて、素晴らしいです。YOUR SIDE(相手の立場)がしっかりとしていて、想いを伝えようと努力なさっているのだと感じます。
桜木町「ワイン酒場 コルツ」様
オープン前のレセプションへうかがいました。
まだ、トレーニングもままならないという中で、スタッフの皆さんはとにかく明るい!
お客様を怖がらずに積極的にサービスしてくれます。写真は入店すると手指のアルコール消毒をしに来てくれるのですが、こんなちょっとしたことで仕組みとしてお客様との接触点を創り出しているのが素晴らしく、何よりの教育だなあと思いました。
月島「月島ビストロ」様
シャンパンの試飲会企画でうかがいました。このお店はいつも常連のお客様でいっぱいの繁盛店です。
テイスティングシートが何と!手書きです。お一人づつ名前も書かれています。オーナーの、おっとマスターの藤川様のお客様への想いがいつも眼差しと気遣いに表れているお店です。
番外編 虎ノ門「吉野家」様
並とAセットを注文するとハキハキとした、対応をしてくれた。おっ!珍しいなぁと感心していると、向かいのお客さんが「水ちょうだい」という声に、またハキハキした対応。そこで、そのハキハキなスタッフが「水2つお願いします!」と声かけした。なんで?と思ったら、なんと私の隣にいたおじいちゃんが薬をポケットから出していたんです。そのスタッフは「お薬飲まれる時にどうぞ」とお水を渡しました。吉野家でこの接客には驚きました!気付くって大切だなあ。
いかがですか、お客様との距離が近いお店こそ繁盛すると思っています。お客様への気付きと想いを伝えること。本当に大切なのだなあと感じました。