こだわり通信
会社案内
第130号〜
第120号〜
第51回 こだわり通信 
2007.10.12

【今月の目次】
ボルドーとミラ・ジョヴォヴィッチ
“KODAWARI”の良店紹介 東京荻窪「Bar Sarto」
「お客様応援室」より〜アルバイトは何故辞めるのか(2)
経営計画発表会

 平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
 蒸しかえる暑さもひと段落し、やっと過ごしやすくなってまいりました。年末の大商戦に向け、皆様準備に入られているころではないかと思いますが、いかがでしょうか? 今年も早いもので、残すところあと3ヶ月となりました。よく皆様が、『歳をとると一年たつのが早くなるなー』とおっしゃられていたのが、最近身にしみて理解できるようになってしまいました。感覚の違いではありますが、このスピードに負けるわけにはいきませんので、飲み込まれないよう 毎日を計画的にコツコツと前進していきたいと思います。
  さて今月は、弊社の≪絆プロジェクト≫について書きたいと思います。 この絆プロジェクト、柴田屋にとって最も重要なことと位置づけていて、お客様・仕入れ先様との絆は、社員同士の絆から生まれると考えています。“社内の結束を向上させる。(絆を深める)”簡単なことではありません。しかし簡単でないからこそやりがいがあるのです。今年は徹底的にこれに取り組んでいきます。それでは、弊社がどのようにして絆を深めているのか、いくつかご紹介いたします。

  • 夢プログラム
    10年後の夢の実現のために、その夢を明確にし、定期的に一緒に確認をしています。
  • サクセスシート
    仕事上の各部署・各人の課題を共有し、定期的に確認をしています。
  • サンクスカード
    “ありがとう”という感謝の気持ちを形にし、相手に渡すことで社内を感謝の気持ちでいっぱいにしています
  • シェアリング会
    月に2回、7名ぐらいの懇親食事会を交代でやっています。普通の食事会と違うのは、“1分間スピーチ”を全員言ってそれに対してみんなが意見・激励・感想を言うことで、社員間の距離を近づけ価値観の共有を図っています。
  • リクリエーション
    定期的に“ボーリング大会”や“スポーツ大会”“社員旅行”など年間6回の行事があります。

などなど社内の“絆”が深まりそうだ、と思ったことは今後もドンドンやって行きたいと思っております。

今後とも柴田屋酒店をよろしくお願い申し上げます。

柴 健宏

ボルドーとミラ・ジョヴォヴィッチ

 現在、フランス人映画監督で最も知られているのはリュック・ベッソン。現在、TAXI4が公開中であるが、彼が10年前に監督した映画にフィフス・エレメントというSF映画がある。ブルース・ウイルスやミラ・ジョヴォヴィッチなどが出演しており、宇宙からやってきた悪の惑星が地球に衝突するのを火・水・土・風の4つのエレメントを表す4つの石と5番目のエレメント、「LOVE」によって破壊するというストーリーである。この映画のメッセージは愛が地球を救うというだけかもしれないが、面白いのは元々4つのエレメントというのは、古代ギリシャの四大元素説と同じであり、また、東洋にも古くから陰陽五行説というのがあるが、そこに「LOVE」を加えたことである。

ボルドーとミラ・ジョヴォヴィッチ  視線をワインの世界に移しても、醸造技術や化学肥料などが高く評価された時代は終わり、ブドウ栽培の重要性が声高に叫ばれ、システナブルやバイオ・ダイナミクスなどの農法が注目を浴びてきている現在、このフィフス・エレメントに似た考え方はワインの科学的に不可解な部分をすっきりと説明してくれることがよくある。勿論、信じる、信じられないという議論に必ず展開するのだが、事実、カリフォルニアで最初にバイオ・ダイナミクスの認定を受けたベンジガー・ファミリーワイナリーでは、この「LOVE」を「SPRIT」に置き換えてワインを説明しているし、ブルゴーニュのカリスマ醸造家として人気の高いルイジャドのジャック・ラルディエールは、テロワールを畑の場所が持つエネルギーの違いだといい、それを「気」であると主張する。そして今日ではこのジャックの主張に共感する醸造家、ソムリエ、消費者が増えている。従来、「テロワール」という言葉が4つのエレメントのみを論じ、論理的、科学的に説明されようとしたばかりに、より不可解な部分を残していたが、このフィフス・エレメントを加えたとき、テロワールは現在、そして将来のファイン・ワインの生産と消費においての本当のキーワードとなりえるだろう。

     しかし、その流れに乗れていない地方があるとすれば、それはボルドーである。ボルドーはフランス最大のワイン産地でありながら、伝統的な大消費国イギリスに地理的にも歴史的にも近く、百年戦争やフランス革命後もイギリスとの深い関係の恩恵により守られてきた。ヨーロッパの多くのワイン産地がラテン系のなかで、ボルドーはアングロサクソンなのである。1つのシャトーの持つ畑の面積が他の地方に比べて、広大なのもあって、ボルドーではテロワールではなく、ブランドが語られる。それが「投機」によって後押しされ、本物のボルドーファンは大きな懸念を抱いている。

 そんなボルドーで、テロワールに忠実にワイン作りをしている生産者が多いのがポムロールやサンテミリオンなどの右岸地区である。その地区を代表すJ.P.ムエックス社が作るあのペトリュスの品質の源はあの有名な粘土質の畑であり、マグドレーヌにはサンテミリオンを代表する石灰岩の畑がある。同じマグドレーヌの一連の畑でありながら、土質が違うところは別のワインとして生産する厳格さである。そのソンジュ・ド・マグドレーヌはマグドレーヌより低価格な設定なのに生産量が少ない。それは市場よりもテロワールを大切にしたエスプリである。ムエックスにワインのことを聞くと、品種や醸造技術の話は少なく、殆んどテロワールの話に終始する。そのムエックスのエスプリはワインの生産だけにとどまらず、投機の影響を抑え、本当に飲んで喜んでくれる消費者にワインを届けるための流通にまで及んでいる。

 幸いにもこの「エスプリ」はムエックスだけのものでなく、同じく右岸のティエンポン家のテラ・ブルディガラなどにも共通するものがあるが、必ずやこの「エスプリ」がボルドーの危機を救うフィフス・エレメントになるに違いないと信じている。

“KODAWARI”の良店紹介
東京荻窪「Bar Sarto」

sarto 今回紹介させていただくのは、荻窪のBar Sarto様です。 このお店はオーナーの服部さんがデザイン、設計をすべて行い今年の5月オープンさせた自慢のお店です。自分で行った事により、より良い素材を使ったお店つくりが出来、葉巻とお酒とおつまみやドルチェを楽しんでいただく環境つくりに成功しました。

こだわりその1、”マリアージュ”
ここでのこだわりは、ドリンクに合わせておつまみを1品サービスする事
例えば、ビールをご注文の場合、生ハムやビーフジャーキー、ブランデーならチョコレート、ジントニックなら・・・と、いった具合に。量としてはささやかな量ですがその1品が飲み物の美味しさを引き立ててついつい何杯も飲んでしまうのです。
リモンチェッロと葉巻

sartoこだわりその2、”葉巻”
キャンドルの明かりが灯り、壁には高級感のある赤いカーテン、天井にはシャンデリア。この空間で太い葉巻に火を付ける。その香りを楽しみスモーキーな余韻を感じながらチョコレートを一口含み、その甘い余韻を感じながらブランデー楽しむ!
葉巻とチョコレートとブランデーの三つの余韻が最高のハーモニーを奏でるのだという。
葉巻は1時間と言う一時を贅沢な大人の時間に演出してくれる最高のアイテムです。しかも1本1000円〜と非常にリーズナブルな価格で葉巻を楽しめます。

sartoこだわりその3”グラス”
常連さんが多いバー業態ですが、ドリンクを提供するとき毎回グラスの形を変えています。同じものを注文したのに違う形のグラスで出てくるととても新鮮で毎回わくわくしますね。また、日本人のカットデザイナーが作ったロックグラスは心地よく手に馴染みなぜか暖かく
感じられました。値段は秘密との事。

こだわりその4 ”ドルチェ”
女性にも人気のSartoの秘密、それはドルチェです。
Sarto様専属パティシエが櫻田店長のイメージ通りのドルチェを作成します。フレッシュフルーツのカクテル&ドルチェ、セットで注文して1500円で楽しめると女性のお客様も大満足。

「Bar Sarto」ぐるなびページ


「お客様応援室」より 〜アルバイトは何故辞めるのか(2)

 こだわり通信ご愛読の皆様おはようございます。 今年はとにかく「暑い」でしたね。9月に入っても夏の続きのようです。農作物や海産物にも影響が出ているようです。気候的な問題と石油価格と中国の問題で食品価格は必ず更に上がってきます。 気をつけて動向を見ていってください。

 前号が案外好評でしたので、この話しをしばらく続けたいと思います。
私がチェーンで店長をやらせていただいていた時、そのチェーンではアルバイトが辞めるのは全て店長の責任でした。しっかり賞与の評価にもされていたように覚えています。何故店長の責任かというと、面接の責任は店長、採用するのも店長、面接の際に何か嘘を伝えて雇用するわけでない、この人なら責任を持って教えたいと思って採用しているはず、採用されたスタッフも働きたいと思って仕事を請けた。 だったらおめでたい理由(就職が決まった。結婚する等々)でない限り辞める理由は無いはずだというのが論拠でした。学生が多かったのでもうひとついうとアルバイトができないほど忙しい大学生はいないというのもありました。ですので、採用の基準というのが「あなたが一緒に働きたいと思うスタッフ」 「責任を持って教えてあげたいと思うスタッフ」だったのです。実際店長時代2名辞められたのですが 案外いつまでも怒られていました。 さてアルバイトは何故辞めるのでしょうか?私は以下のようなステップがあると考えています。

 不満 > 不安 >不信

 普通に愉しく働いていたアルバイトが、ちょっとしたことで不満を持ちます。 Aさんは良くしてもらっているのに私は嫌われているんじゃないかな? 何故私ばっかり叱られるの? 何故私がこの作業をしなければならないのだろう? 旅行に行きたいけどシフトを出さないと嫌な顔されるかなあ? 何で店長は挨拶してくれないんだろう?etc etc 店長の方にしてみればこれ全て誤解であることがほとんどです。安くない投資をして募集してやっと雇用できたアルバイト。一生懸命教えてやっと独り立ちしたアルバイト。任せておいて大丈夫な安心できるアルバイト。誰一人辞めてもらいたわけがあるはずは無いのです。そうじゃありませんか? このアルバイトの気持ちの動きは必ず行動や発言や表情に表れます。きちんと観ててあげれば絶対にわかります。アルバイトが何か不満を持った時に気が付いて気遣ってあげられることができれば、声をかけてあげられれば、話を聴いてあげることができればずいぶんと変わるはずです。 そして「不満」の状態でしたらかかる経費はお茶代の1000円以下で済みます。 きちんと観ている。話しを聴いてあげられる。漢字の使い方にも注力してくださいね。 「見ている」見方ではダメですし、「聞いている」くらいの聞き方ではやっぱりダメです。
  また次号この続きをお話ししたいと思います。


経営計画発表会

 9月7日の日曜日に中野の日本閣で柴田屋酒店第39期経営計画発表会が行われました。 毎年行われているのですが、社長初め各課の責任者のスピーチも年々意気込み、内容共にレベルアップし社員一同の心に響きわたり大成功でした。これからはその意気込みを各課の責任者が社員に伝えそのままお客様に伝えられればと思います。

経営計画会議 経営計画 経営

社長自ら熱いスピーチで社員一同これから向かっていく方向を再確認!!!いや〜わかりやすい!!

皆さん真剣に各課の責任者のスピーチを聞いています。寝てる人など誰一人いません!!

皆さんお疲れ様です〜 4時間近くに及ぶ経営計画発表会 が無事終わりました。 今年一年頑張るぞ〜!!


このページの上へ