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<ピノノワール&シャルドネ試飲会>
7月7日シバの日は、昨年も大変好評いただきました企画、ピノノワール&シャルドネ試飲会でした。 2つのブドウの特徴を簡単にいいますと、ピノノワールは育つ環境に左右される気難しい品種ながら、 他の品種には真似できない、官能的で優しく複雑な風味から世界中を虜にしています。(ロマネコンティが良い例です)一方、シャルドネは世界中どのブドウ栽培地域でも育ち、高品質のワインを生み出す実力、人気ともに申し分ないワイン界のアイドル的品種です。(シャブリのような高級ワインからチリなどニューワールドといわれる地域のハイコスパワインまで幅広く対応できる品種です) ご来場いただいたお客様から特に人気の高かった商品をご紹介いたします。
ゴールドウォーター マールボロ シャルドネ 750ml
〈ニュージーランド〉シバの日価格1580円【94487】
白桃やアプリコット、かんきつ類の生き生きとしたフレッシュな香り。地域の特性を生かした快活でハツラツとした風味がありながら、オーク樽によるスパイシーさと滑らかな口当たりも合わせ持ったワインです。メイオミ ピノノワール 750ml
〈アメリカ〉 シバの日価格2310円【94448】
メイオミはスタイリッシュなピノノワールをコンセプトに造られたブランドで、場所と食事を選ばない、購入後すぐに気軽に飲める高品質のワインです。アメリカのレストランではグラスワインしての使用頻度が高い万人受けする最上のピノノワールです。ル クロ デ モン シャルドネ 750ml
〈フランス〉 シバの日価格1540円 【37121】
フランスのほぼ中央、ミネラルウォーターのボルヴィックでおなじみのオーヴェルニュの山肌で、夫婦ふたりで小さな自然派ブドウ栽培家してワイン造りをしています。透明感があり深い味わいと共に酸もしっかりありますので、天ぷらやクリームコロッケといった 揚げ物とも好相性です。ルー ペール エ フィス ブルゴーニュ シャルドネ レ ミュレル 750ml
〈フランス〉 シバの日価格1500円 【21236】
きれいな黄金色、へーゼルナッツや蜂蜜の香りが感じられます。この価格としては贅沢な造りのシャルドネです。お魚はもちろん鶏肉料理全般、天ぷらなどの和食とも楽しめます。ルー ペール エ フィス ブルゴーニュ ピノノワール ラ ムートニエール 750ml
〈フランス〉 シバの日価格1500円 【21374】
なめし革や熟したベリー系の香り、飲み口は柔軟な果実味が感じられ、滑らかな酸も感じられるワインです。鰹のタタキ、焼き鳥たれ焼等の料理と相性が良いです。ピノノワールにおいては、暑い時期なので軽く冷やしてお出しするというお客様や、和食に合わせるといった声が聞こえる等その注目、人気度の高さがうかがえました。
シャルドネは、安定した人気の高さは変わらずですが、ニュージーランドやチリといったニューワールドと呼ばれるエリアからリーズナブルでコストパフォーマンスに優れたワインが多く見受けられたのが印象的でした。
<セミナーレビュー 〜フランスVSニューワールド〜>
今回は「フランスvsニューワールド」と題して、株式会社モトックス本間 敦氏をお招きし、両国のワインの素晴らしさと、品質向上が目覚ましいチリワインの現状について、シャルドネ、ピノノワールという2つの葡萄品種を、それぞれの国のワインで比較試飲しながらお話いただきました。
●日本のアルコール市場の現状は、12年間減少を続けている中で、ワインは伸び続けている。また日本のワイン輸入量は、昨年チリが2位に急浮上し、これは歴史的な出来事といえる。
●それぞれの国のワインを試飲してみて、フランスの典型的なシャルドネ、ピノノワールは料理に合 せることで、お互いの良さが引き立つタイプであった。チリはフルボディタイプで、メインの料理と合わせるのは勿論、ワ イン単体で楽しむこともできるタイプだった。
●チリはワインを作るコストが安いため手間ひまかけて作っても安価に仕上がる。今後増々伸びていく目が離せないエリア。
ニューワールドといわれる地域のワインに今後も注目していくべきとの本間氏の見解は、ワインリストの見直しや新しい商品を探しているお客様にとっても参考になったと思います。ただ、決してどちらが優れているということを言っているのではなく、料理や飲むシーンに合わせたワインの選定、使い分けが大切で、それによってより多彩で魅力的なお店のメニューになるのではないでしょうか。
本間 敦氏 プロフィール
1997年 都内百貨店ワイン売場を立ち上げ、10年間売場責任者を務める。2004年 某ワインインポーターに転職、イタリアワインのブランドマネージャーを4年担当2012年 9月より、株式会社モトックス現職。週刊モーニングの人気漫画『神の雫』連載開始時より、原作者に様々な助言、 のちに漫画に登場する『本間長介』のモデルとなる。現在イタリアワインの魅力を伝えるべく、セミナーやワインディナー講師として全国行脚の毎日。開催日 平成26年8月12日(火) 時間 試飲会
11:00〜16:30
セミナー
1回目13:00〜13:45
2回目14:15〜15:00(各回18名)会場 株式会社柴田屋酒店 会議室
中野区中央5−3−11 柴ビル2F
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<酵母別 味わい比較試飲会>
7月22日の日本酒試飲会は、使う酵母によって味わいがどのように違うのか比較できるという、日本酒好きには堪らないマニアックな内容でおこないました。 昔ながらのオールドスタイルと、新しい味わいに挑戦したニュースタイルとを比較することで、それぞれの良さが明確になった試飲会でした。 中でも特に興味深かった商品をご紹介いたします。 まずはニュースタイルから。
花の香701 375ml
〈熊本県〉酵母:協会7号系 シバの日価格660円【94726】
新ジャンルの日本酒です。オレンジや杏の様な華やかな香りは、7号酵母によるもので、爽やかな風味と日本酒の豊かな香りを感じることができます。甘さもありますがしっかりとした酸によって、べたつくことなく杯が進むので、和洋中いずれのジャンルに合わせても、料理をいっそう引き立ててくれます。新感覚のアペリティフとして、ぜひお試しください。花の香702 375ml
〈熊本県〉酵母:協会7号系 シバの日価格700円【94727】
華やかで今までにないフルーティさと微炭酸の刺激が心地よいお酒です。こちらも7号酵母を使用しています。キリリと冷やせばよりクリアな味わいとなり、その味とモダンなデザインがスペシャル感を演出します。シュワッとはじける低アルコール発泡清酒なのでお酒があまり得意でない方にもお勧めです。以下は深みのあるオールドスタイルです。
杜氏栽培米 特別純米 妙高山 1800ML
〈新潟県〉 酵母:新潟G74 シバの日価格2400円 【81910】
「にいがたの名工」と「全技連マイスター」のダブル認定された、平田杜氏が自ら栽培した酒造好適米「五百万石」を100%使用。伝統的な瓶燗火入れと低温熟成で米の旨みを閉じ込めた味わいです。飲み方は常温・冷や・ぬる燗がお勧めです。特別純米 みすず 無濾過生 1800ml
〈長野県〉 酵母:長野D(アルプス酵母) シバの日価格2400円 【84065】 上品な酸と旨味のバランスが絶妙な特別純米酒。水の綺麗さを感じさせる
風味は、アルプス酵母によるものです。柔らかく嫌味のない香りが心地の良い逸品で、お酒だけでも楽しめますが、料理との相性も抜群です。龍勢 備前雄町 生もと純米 1800ml
〈広島県〉 酵母:蔵付酵母(酒母無添加キモト) シバの日価格3000円 【92447】
蔵付き酵母で醸された、酵母無添加の生モト純米酒です。雄町ならではの、柔らかでいて腰のある、しっかりとした酸が特徴です。酢の物やカルパッチョとの相性は秀逸です。飲み方は冷やかお燗がお勧めです!
<セミナーレビュー 〜酵母による酒質の違いについて〜>
今回は長野県の美寿々酒造代表取締役であり杜氏でもある熊谷 直二氏に酵母についてあらゆる角度からお話しいただきました。
●酵母の違いが日本酒の個性として表れる。最近では県単位で独自酵母の開発が進んでいる。人気が高いのは華やかな香りが出る酵母。美寿々酒造でも長野Dという酵母を使用し、華やかでいて食事とも合いやすい酸度の酒を造っている。
●酵母は一般的に酒の醪から分離されるが、秋田県で開発されたK1501酵母は花から分離されたもので、話題性がある。
●昔は家付き酵母で酒を造っていたが、今は表現したい味に応じて酵母を選択し、造っている。
今は様々な酵母が存在し、造りたい味も選ぶ酵母によって表現することができるが、一麹・二はい・三造りと昔からいうように、良い土台があってこそ良い酒になるという、基本部分の大切さも教えていただきました。 酵母に注目して日本酒を選び、お勧めすることで、お客様に新しい提案ができるのではないでしょうか。
開催日 平成26年8月25日(月) 時間 試飲会 11:00〜16:30
セミナー 13:30〜15:00(定員16名)会場 株式会社柴田屋酒店 会議室
中野区中央5−3−11 柴ビル2F