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自然派ワイン試飲会
今月は15社、8カ国、71種を揃えて自然派・オーガニックワインの試飲会でした。人気の企画ですので、たくさんのお客様にお越しいただき本当に盛況だったと感謝しております。今回の試飲会から商品リストを大きく改訂し、それぞれのデータを網羅した資料をご用意いたしました。
私にはこれが本当にわかりやすく助かりました。もっと、勉強しなければなりませんね。
自然派ワインを扱う意味とはなんだろうと考えます。現在、飲食店におけるワインはとてもよい状況で売れ筋であることは言うまでもないことと思います。そういった状況下では「差別化」が必要ではないでしょうか。質がどんどん良くなっている自然派ワイン。
<使える>商品だと思います。
柴田屋のブースにて、前回のチェンジザメニューで取り上げましたサングリアをお出ししました。これも今夏、絶対に来る商品だと思っております。
(サングリアのレシピ、作り方が わからないお客様、どうぞ営業担当にご相談ください。)自然派ワインセミナー 新井順子氏
さて、今回のセミナーは株式会社コスモジュン代表取締役そしてフランス ロワール ドメーヌ・デ・ボワ・ルカにてワイン造りをなさっている新井順子様の講習でした。
私はこれが本当に楽しみで貴重な経験となったと思います。 新井様は「自然派」という言葉が嫌いだそうで、何かスカシている感じがするので、ナチュラルワインと 呼んでいるそうで、このお話しからもとても気さくで楽しい方との印象を持ちました。更にご自身の葡萄 やワインを「うちの子」と呼ぶくらい心から愛していらっしゃることが伝わりました。その想いでお造りに なっているワイン、そして世界中にいる想いを持ったワイン造りの方々への尊敬の念を持ちました。
ナチュラルワイン(私も言い換えます)を推進している順子さん(すみません!)はまず、おっしゃいます。 ナチュラルワインであろうが、私は他のワインを否定するつもりはまったくありません。ワインは嗜好品であるから、飲み手の好みや用途で、それぞれが選べばよいので、〜からこうだ!と言いたい訳ではないそうです。順子さん自身が造り手として 良いと思うワイン造りをしている。素敵ですね。ワイン造りは畑造り
良い葡萄を造るということは、土を造るということ。畑の中に基本的に化学的なものは入れない。化学的なものというのは除草剤のことなのですが、除草剤を入れると葡萄が弱くなり、それがより多くの肥料や抗生物質が必要になってしまう。葡萄が自分でしっかりと育つ環境を作ることが全て です。夏至までの4月から6月までにどれだけの仕事をしたかが、葡萄の質を決めるので、今の時 期は夜の22時(ロワールでは明るいそうです)まで、毎日畑で働いています。ただし、ボルドー液は最低限使っているそうですがこれを酢でやってみようと考えているそうです。
こういった理由で、ワイナリーを見学しに行くのは、4月〜6月が良いそうです。この期間の作業がそのワイナリーのワインに対する考え方や性格を表わしているとのこと。もうひとつは、醸造時が 良いのですが、これはなかなか見せていただけない。見せていただける機会があったら是非とのこと。ワイン造り10年
ワインを造りだして10年目を迎えているのですけど、同じものは絶対にできない。年だけではなく葡萄が育った場所によっても味が変わる。天候によって変わる。今年は非常に暑い年なので、収穫量は減り、葡萄は小さいのですが、熟度の高い良い葡萄が収穫できるので良いワインが造れそうです。こだわり
ワインの味に直接関係するものにはお金をかけます。コルクは良いものを使います。醸造には新樽を焼きも指定して焼いた樽を使います。でも、トラクターやポンプは中古の年季の入ったものですが。テイスティング
今回コスモジュンのワインの飲み比べを行ないました。- Spakring wine(Chardonney)
ヴァン・ムスーブランド・ブラン / ペティアンナチュラルサンパーニュ - Sauvignon Blanc
サンセール / ヴァンドターブルエアロー - Riesling
ヒューゲル・リースリング / リースリングアメルシュウィール
順子さんは「脱線」と恐縮なさっていましたが、とてもここには書ききれないたくさんのエピソード、想いのお話しをしていただき ました。本当に素敵なお話しばかりで、お忙しい中(畑に帰らなければいけないそうで)ありがとうございました。 聴講している方からの質問も、酒石酸、澱のこと、還元臭のことと奥の深い質問があり、 皆さん勉強になったセミナーでした。 是非、収穫、醸造が落ち着いたらまた、お話しを伺いたいと思います。
お客様応援室 出 和樹
- Spakring wine(Chardonney)